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SCOPE & DISCLAIMER判定の範囲と免責

判定の範囲と免責

対の文書:入力データの取扱い審査の前提 / UI裁判(公開判定)への応募

この文書は「責任を逃れるための但し書き」ではありません。 何を測って何を測っていないかを書くこと自体が、AIを組み込んだサービスを提供する側に求められていることです。測っていないものを黙っているほうが、責任が重くなります。

この1ページの役目

判定をお渡しする前に、この判定が何を言っていて、何を言っていないかをお伝えします。

いちばん大事な一文を先に書きます。

この判定は、あなたが画面を出すかどうかの判断を、代わりに行うものではありません。
出すかどうかを決めるのはあなたです。私たちがお渡しするのは、その判断の材料です。

01「出してよし」は、何を言っていますか

判定は3段階です。ここが最も誤解されやすいので、それぞれが何を言っていて、何を言っていないかを並べます。

出してよし(改善項目あり)
言っていること5観点のうち、重い問題(Critical)が付いた観点が1つも無かったということです
言っていないこと「問題が無い」とは言っていません。「出してよし」の回でも、確定した指摘は複数残ります(実測:第3巡で「出してよし」が出た画面の確定Issueは14件でした)。
また、このサービスが成功するとも、売れるとも言っていません
要修正
言っていること重い問題があるが、直す範囲が画面の一部にとどまると判断したということです
言っていないこと直せば必ず良くなる、とは言っていません
要再構築
言っていること重い問題があり、部分的な手当てでは足りないと判断したということです
言っていないこと作り直せば良くなる、とは言っていません

「出してよし」は、私たちが出荷を承認したという意味ではありません。 3段階のうちいちばん軽い、という意味です。

02この判定が測っているもの

明瞭さ(Clarity)何のための画面か、どの情報が大事か、次に何をすればよいかが見て分かる状態か
導線(Flow)前後のつながり・戻る手段・いま何を選んでいるかが途切れずに示されているか
行動(Action)押す・入力する・申し込むが迷わず実行できる形か
信頼(Trust)書かれていることに裏づけがあるか、表記が食い違っていないか
摩擦(Friction)目的に着くまでの手数・情報量・エラー時の手当て

詳しい説明と例は 審査の前提 をご覧ください。

03この判定が測っていないもの

ここが本題です。

3-1. 動かさないと分からないこと(実装性 / Feasibility)

静止画のスクリーンショットからは判定できません。原則として「判定対象外」と表示します。

私たちは、型チェックが通っていて、画面も出来ていて、それでも動かすと落ちるUIを実際に観測しています。これはスクリーンショットでは絶対に見つかりません。

見た目から分かるもの=この判定の範囲。動かさないと分からないもの=範囲外。 この線引きごと公開しています。

3-2. 前後の画面がないと分からないこと(導線 / Flow)

1画面の静止画では、導線の判定に構造的な限界があります。

実測でそうなりました(2026-08-06・パイロット第3巡)。前後の画面の情報が渡らなかった回で、12体のレビュアー全員が「判断できない」を選んだ設問が2問あり、同じ画面を見た審査担当(人間)も所見に「戻る動作など前後の画面でのイメージがつきにくいため、きちんと前後のフローを確認して判断したい」と書きました。人とAIの両方が同じ場所で止まっています。

Flow のスコアは、前後の画面がある場合とない場合で意味が変わります。 どちらだったかはレポートに明記します。

3-3. コード・性能・セキュリティ・法令適合

見ていません。画面から読み取れることだけを根拠にしています。

ソースコードの品質・保守性
表示速度・サーバーの安定性
脆弱性・セキュリティ
景品表示法・特定商取引法などの表示義務への適合
個人情報の取扱いが適法かどうか

特に法令適合は見ていません。 「信頼(Trust)」の観点で「根拠が示されていない」と指摘することはありますが、それは読み手にどう見えるかの話であって、法的に適法かどうかの判断ではありません。そこは専門家にご確認ください。

3-4. ビジネスとして正しいかどうか

事業モデル・価格設定・市場の有無は見ていません。

3-5. そして最も大事な「測っていないもの」

点数が高いことと、出していいことは、別です。

私たちは予備知識ゼロのAIに175画面を組ませ、同じ物差しで採点してきました。その結果、5点満点で4点以上が大半を占めました。それでもなお、「4.5点だから出していい」とは言えません。

理由は単純で、「出していいか」を測る物差しを、私たちはまだ持っていないからです。点数が測っているのは「画面として破綻していないか」であって、「この画面を世に出して大丈夫か」ではありません。この2つを繋ぐ根拠を、私たちは持っていません。

繋がっていないことを黙って売るより、繋がっていないと書いて売るほうを選びます。

04判定は、誰がどう出しているか

12体のレビュアー(AIもしくは人間)が、互いの回答を見ない状態で同じ画面を見ます。その回がどちらだったかはレポートに書きます
集計は機械的に行います。「悪い」と言うには画面からの引用が必須で、引用のない指摘は集計から外します
2体以上が同じ箇所を指した指摘だけを「確定した問題」として扱います
最終判定は人間(審査担当)が行います。 機械の集計を人間が上書きした場合、上書きしたことと理由をレポートに残します

「AIが判定した」でも「人間が判定した」でもありません。 判定にはAIを使いますが、AIが集めるのは材料までで、決めるのは人間です。この構造自体が、私たちが責任を負う範囲を決めています(詳しくは「6. 私たちが負う責任と、負わない責任」)。

使っているAIサービスと、お預かりした画面がAIモデルの学習に使用されないという事実(確認日・根拠・例外つき)は 入力データの取扱い の「3. どのAIに、何を渡すか」に書いています。

05判定は、いつも同じ結果になりますか(なりません

同じ画面を今日と半年後に判定して、同じ結果になる保証はありません。 理由は3つです。

1AIの出力は毎回同じではありません。 12体・二段階・引用必須・2体以上一致という手順は、このばらつきを抑えるためのものですが、ゼロにはできません
2判定の物差し自体を改訂し続けています。 実測で分かったことを規約に足しています(例:2026-08-05に「無いことの指摘」の証拠様式を追加、2026-08-06に一致度の物差しを定義)
3使っているAIサービス自体が更新されます。 その更新をこちらで止めることはできません

改訂したときは、何をいつ変えたかをレポートに記録します。 判定書には判定日と版を入れています。

06私たちが負う責任と、負わない責任

この判定は、あなたの判断を補助するものであって、代替するものではありません。

そのため、次のように整理しています。

私たちが負うこと

この文書に書いたとおりに、何を測って何を測っていないかを正確にお伝えすること
判定の手順を、書いたとおりに実施すること
指摘に画面からの引用を添え、根拠を示すこと
誤りが見つかったときに訂正し、訂正したことを記録すること

私たちが負わないこと

画面を出した結果として生じたこと(売れなかった、クレームが来た、想定した効果が出なかった)
判定で指摘しなかった問題が後から見つかったこと(「3. この判定が測っていないもの」のとおり)
判定に従って修正した結果として生じたこと(修正するかどうかはあなたの判断です)
法令適合・セキュリティ・性能に関すること(「3-3. コード・性能・セキュリティ・法令適合」に書いたとおり、測っていません)

損害賠償の上限などの条項は、この文書にはまだ入れていません。 無料の公開判定には不要と判断しています。有料判定を始めるときに、専門家を通したうえで追加します

07私たちが実際にした失敗(隠しません)

AIを組み込んだサービスを提供する側は、不具合の原因と対応状況、インシデント事例を伝えることが求められています。実際に起きたことを書きます。

2026-08-06・パイロット第3巡:実機に存在しない破綻を、AIが2体そろって最重量の問題に挙げました。

検品に使ったモバイルのスクリーンショットがフルページ撮影だったため、画面下端に固定されるはずのバーがページの途中に焼き付いてリストを覆っていました
実機では起きない現象です。素材の撮り方が原因でした
モバイル担当の2体がそろって指摘したため、「2体以上一致=確定」の規則がこれを確定した問題に押し上げました
書記が実機で反証し、ビューポート単位で撮り直して再実施しました
再発防止として、素材の受け入れ検査を工程に入れます(固定要素の有無 × 撮影方法を、送付前に確認する)

この失敗が意味すること素材が間違っていると、判定の手順が正しくても間違った結論に着きます。 だから「2. ご応募の前に、ひとつだけお願いがあります」(マスキング)と素材の受け取り方を、入力データの取扱い 側で工程にしています。

08判定に納得がいかないとき

異議は受け付けます。 contact@uixhero.com までご連絡ください。

どの指摘のどこが違うかをお知らせいただければ、根拠(どのレビュアーが、どの設問で、何と言ったか)を全件お見せします
こちらの誤りだった場合は訂正し、訂正したことを記録に残します
見解の相違だった場合は、「割れた」と明記します。全員一致に見せるための調整はしません
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