対の文書:入力データの取扱い/審査の前提 / UI裁判(公開判定)への応募
この文書は「責任を逃れるための但し書き」ではありません。 何を測って何を測っていないかを書くこと自体が、AIを組み込んだサービスを提供する側に求められていることです。測っていないものを黙っているほうが、責任が重くなります。
判定をお渡しする前に、この判定が何を言っていて、何を言っていないかをお伝えします。
いちばん大事な一文を先に書きます。
この判定は、あなたが画面を出すかどうかの判断を、代わりに行うものではありません。
出すかどうかを決めるのはあなたです。私たちがお渡しするのは、その判断の材料です。
判定は3段階です。ここが最も誤解されやすいので、それぞれが何を言っていて、何を言っていないかを並べます。
「出してよし」は、私たちが出荷を承認したという意味ではありません。 3段階のうちいちばん軽い、という意味です。
詳しい説明と例は 審査の前提 をご覧ください。
ここが本題です。
静止画のスクリーンショットからは判定できません。原則として「判定対象外」と表示します。
私たちは、型チェックが通っていて、画面も出来ていて、それでも動かすと落ちるUIを実際に観測しています。これはスクリーンショットでは絶対に見つかりません。
見た目から分かるもの=この判定の範囲。動かさないと分からないもの=範囲外。 この線引きごと公開しています。
1画面の静止画では、導線の判定に構造的な限界があります。
実測でそうなりました(2026-08-06・パイロット第3巡)。前後の画面の情報が渡らなかった回で、12体のレビュアー全員が「判断できない」を選んだ設問が2問あり、同じ画面を見た審査担当(人間)も所見に「戻る動作など前後の画面でのイメージがつきにくいため、きちんと前後のフローを確認して判断したい」と書きました。人とAIの両方が同じ場所で止まっています。
Flow のスコアは、前後の画面がある場合とない場合で意味が変わります。 どちらだったかはレポートに明記します。
見ていません。画面から読み取れることだけを根拠にしています。
特に法令適合は見ていません。 「信頼(Trust)」の観点で「根拠が示されていない」と指摘することはありますが、それは読み手にどう見えるかの話であって、法的に適法かどうかの判断ではありません。そこは専門家にご確認ください。
事業モデル・価格設定・市場の有無は見ていません。
点数が高いことと、出していいことは、別です。
私たちは予備知識ゼロのAIに175画面を組ませ、同じ物差しで採点してきました。その結果、5点満点で4点以上が大半を占めました。それでもなお、「4.5点だから出していい」とは言えません。
理由は単純で、「出していいか」を測る物差しを、私たちはまだ持っていないからです。点数が測っているのは「画面として破綻していないか」であって、「この画面を世に出して大丈夫か」ではありません。この2つを繋ぐ根拠を、私たちは持っていません。
繋がっていないことを黙って売るより、繋がっていないと書いて売るほうを選びます。
「AIが判定した」でも「人間が判定した」でもありません。 判定にはAIを使いますが、AIが集めるのは材料までで、決めるのは人間です。この構造自体が、私たちが責任を負う範囲を決めています(詳しくは「6. 私たちが負う責任と、負わない責任」)。
使っているAIサービスと、お預かりした画面がAIモデルの学習に使用されないという事実(確認日・根拠・例外つき)は 入力データの取扱い の「3. どのAIに、何を渡すか」に書いています。
同じ画面を今日と半年後に判定して、同じ結果になる保証はありません。 理由は3つです。
改訂したときは、何をいつ変えたかをレポートに記録します。 判定書には判定日と版を入れています。
この判定は、あなたの判断を補助するものであって、代替するものではありません。
そのため、次のように整理しています。
私たちが負うこと
私たちが負わないこと
損害賠償の上限などの条項は、この文書にはまだ入れていません。 無料の公開判定には不要と判断しています。有料判定を始めるときに、専門家を通したうえで追加します。
AIを組み込んだサービスを提供する側は、不具合の原因と対応状況、インシデント事例を伝えることが求められています。実際に起きたことを書きます。
2026-08-06・パイロット第3巡:実機に存在しない破綻を、AIが2体そろって最重量の問題に挙げました。
この失敗が意味すること:素材が間違っていると、判定の手順が正しくても間違った結論に着きます。 だから「2. ご応募の前に、ひとつだけお願いがあります」(マスキング)と素材の受け取り方を、入力データの取扱い 側で工程にしています。
異議は受け付けます。 contact@uixhero.com までご連絡ください。